2013年3月7日木曜日

ボリビア⑯

ポトシ②










見所:
①ポトシの造幣局(Casa de la Moneda
南アメリカでもっとすばらしい博物館。
最初の造幣局は現在の裁判所の場所に1572年に建設された。
そして副王トレドの時代に現在の1ブロックすべて使った造幣局が
1773年に完成する。そして植民地でのコインの鋳造を行った。
伝説ではスペイン王はこの法案を見たときに、『その建物は銀で作られるべきだ』と
いったといわれている。この造幣局でできたコインには『P』の文字が彫られており、
ポトシスとして知られた。

また造幣局の壁は1mの厚さがある。造幣局は牢獄や要塞としても
利用されたからである。またチャコ戦争の際にはボリビア軍の本部が置かれた。
中庭に入るとバッカスの仮面がかかった中庭が迎えてくれる。この仮面は1865年に
フランス人のユーゲニオ・マルティン・ムーロンがかけたものであるが、
なぜバッカスかは本人しかわかっていない。
  
内部は当時の鋳造用の道具(ラバに引かせた歯車で銀をたたいてコイン用に伸ばす道具
19世以降は蒸気を利用した機械)や祭壇などが展示されている。

展示物の中でも貴重なものは18世紀、ポトシ派の画家によって描かれた
『セロ・リコの聖母マリア(La Virgen del Cerro)』である。
セロ・リコに差し込まれたマリアの戴冠を表している。上部左は聖職者の身なりをした
子なるキリスト、右は雨合羽を着用した父なる神、そして鳥によって擬人化された
精霊の三位一体の聖母戴冠。
またキリストと神のそれぞれ後ろには心臓をもつ大天使ガブリエルと十字架と剣を
もつ大天使ミカエルが描かれ、現世を切り離された別世界を現している。
中断にはインカの神々インティ(太陽)キーリャ(月)も戴冠に参加。
下段現世のさまざまな寓話が描かれ、山が生み出す富に感謝する宗教上の権力者が
描かれている。
左には法皇、枢機卿、司教。右にはスペイン王カルロス1世(神聖ローマ皇帝
カール5世)と12使途の一人サンティアゴと富の提供者。


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