4.クイーンエリザベス国立公園
広さ:1986 km²
 (大阪府1896 km²より少し
  大きいくらい)
ウガンダ南西部のコンゴ民主共和国と
の国境にある。エドワード湖と
ジョージ湖周辺が国立公園に指定
されていて、アカシアや
ユーフォルビアの木々が
多いしげるエリアから湖沼、
サバンナ、森林地帯と変化に富む。
カジンガ水路の北ではサバンナの
野生動物を見ることができる。
コンゴ側はヴィルカン国立公園に
指定されている。
国立公園には...
 ・95頭の哺乳類(バッファロー、カバ、ウガンダコーブ等)
 ・10種類の霊長類(チンパンジーやサバンナモンキーやロエストモンキーなど)
 ・20種の捕食動物(ライオン、ヒョウ、ブチハイエナ、ヨコスジジャッカルなど)
・612種の鳥類(ヒメヤマセミpied kingfisherや珍しいハシビロコウshoebillなど)
 ・イボイノシシやシママングースもたくさんいる。そしてモリイノシシを見るのにも
  ウガンダでもっとも適している。
 ・南のイシャシャには木登りライオンがいる。
歴史:
 1920年代後半からジョージ湖とエドワード湖周辺は保護区として守られてきた。
     ↓
 現在のクイーンエリザベス国立公園の形は1952年「カジンガ国立公園」
 として始まり、エドワード湖とルウェンゾリの間のリフトバレーの野生動物の
 保護を目的とした。
    ↓
1954年イギリス女王が訪れたことを記念して「クイーンエリザベス国立公園」
と改名した。
     ↓
アミンの時代に「ルウェンゾリ国立公園」と呼ばれる時期もあった。
 アミンのクーデターの後、政情不安の時期に多くの動物の数は減少した。
  象-4000頭から150頭(1980年)
  バッファロー-18000頭から8000頭
しかしここ10数年で状況はよくなってきている。象の数も2500頭くらいまで
増加した。
  エドワード湖とジョージ湖を
  結んでいる長さ32kmの
  広い水域。水路には多種多様な
  動物や鳥があつまる。
  カバやナイルワニの主な生息地の1つである。
運河で見ることができるのは....
  ・アフリカゾウ、バッファロー、
   ウガンダコーブ:午後に現れる。
  ・カバ:常にいる。
  ・ナイルワニ:
   運がよければ、午後運河沿いで餌を
   食べていたり、日向ぼっこしているの見ることができる。
   ワニがこの国立公園に住み始めたのは最近のことである。
  ・水鳥
・トキ、アフリカヘラサギ、コウノトリ
②サバンナ
 木登りライオン、デフォサウォーターバック、ブッシュバック、イボイノシシ、
 モリイノシシ、ウガンダコーブなどが生息している。イシャシャ川沿いには
 カバ、ワニがいて、川沿いの森林帯にはチンパンジーやクロシロコロブスが
 生息している。
5.カリンズ国立公園
(歴史)
1992年以来、チンパンジーなどの
霊長類を対象とした学術調査が
行われています。
森やチンパンジーの保護、村人の
営みの両立を目指すエコツーリズム
計画を推進している。
日本のNPO「カリンズ森林プロジェクトが」認可され、活動している。
・森林について
  森林自体の広さ:137 km²(東京ドーム2930個分)
 クイーンエリザベス国立公園の一部を
 なすマラマガンボ森林と連続して、
 ウガンダで一番大きい森林ブロックを形成している。
  植生:落葉性のイチジク属など少数の落葉樹を含む中高度の
     常緑湿潤森林である。
     森林北西部にある製材所が1970年から主にパリナリを伐採している。
     西部には優占種は特になく樹高7~10mの木が混在する
     混合一次林である。
     中央部にはパリナリが優占種となっているパリナリ優占一次林が広がる。     
     東部には製材所を中心としたところにはムサンガが優占種となる
     ムサンガ優占二次林が広がっている。ムサンガは樹高25mでカリンズと
     ブウィンディによく見られる。
・6種類の霊長類が生息:アカオザル、ブルーモンキー、ロエストモンキー、
            アヌビスヒヒ、クロシロコロブス、チンパンジー
①チンパンジー:
「狩猟をしない」村人が伐採のために頻繁に森に出入りしていたので
チンパンジーはかなり人になれている。ムサンガ林を中心に活動しているグループを
Mグループと名付けNPOにより調査が行われている。
Mグループは大人のオス17頭、メス7頭、子供7頭にそれぞれ名前が
ついている。猛禽類のほかにチンパンジーがアカオザル、ブルーモンキーを捕食する。
そのためカリンズ森林ではアカオザルとブルーモンキー混群を形成している。
その他チンパンジーの食べ物はカリンズ森林ではムサンガの実とイチジクの実
(10種類くらいある)です。これらの果実は一年中採食可能です。
  それ以外の果実の多くは雨季に果実期があり、混合林に多くなる。                                
・森林の周辺
 カリンズ森林を一歩出ると周りにはバナナ畑が広がる村が続いている。
 ウガンダの人々の主食の代表的なものはこのプランテーション・バナナで調理して
 食べる。味はほんのり甘いサツマイモといった感じ。このあたりはウガンダでも
 バナナの一大産地である。
 
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