チチカカ湖
面積:8562km²(琵琶湖の約12倍)
水深:107m(最大285m)
標高:3812m
湖面の60%がペルー、40%がボリビア領。
「航行可能な湖として世界最高所」にある。また数少ない古代湖。
41の島がある。27の川が流れ込むが、流れ出るの川は1つのみ。
流れ出る川はデサグワデーロ川(Rio Desaguadero)で、小さい湖ウィニャイマルカ湖
(Lago Hunaymarca 別名Lago Pequeno)へ流れ、アルティプラーノ南部のポーポ湖へ
と連なっている。支流への水の消失率は5%のみ、また強い風と太陽光のため、
蒸発が激しく、それがこの地域の気温を温暖に保っている。湖水の蒸発が激しいため、
水中の塩分の量も多く、1リットルあたり1グラムほどである。
1985~86年におきた洪水では道や船付き場などが水中に沈んだ。
そして多くの家が泥をかぶり、約20万人が避難しなければならなかった。
湖から唯一流れ出る川はデサグワデーロ川のみなので、水が引くまでに数年がかかった。
1998年8月にボリビア側の800km²がラムサール条約登録地となった。
またこの湖は海を持たない内陸国のボリビアの海軍基地がある。
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2000年以降チチカカ湖の水位が下がってきており、2009年の4~11月
だけで、水位が81cm下がり、これは1949年以降最も低い記録である。
またウル族と呼ばれる人々は450年前に陸地を離れて、湖上に住み着いた。
現在でもトトラと呼ばれる葦を3mの厚さに束ねたもので浮島を作り700人ほどが
ウロス島に定住している。
(名前の由来と伝説)
正式な名前の由来はわかっていないが、伝説では『ピューマの岩』と訳される。
それは湖の形がピューマがうさぎを狩る姿をしていることからそういわれる。
またアイマラとケチュアの言葉を合わした名前だとも言われている。
見所:
伝説では、太陽そのものまた最高神ウィラコチャが生まれた場所だといわれている。
またインカの祖先の一人マンコ・カパックとその妻ママ・オクリョ(Mama Ocllo)が
生まれた場所とも言われている。
チチカカ湖で最も大きい島のひとつ。約21km²。
歴史:
はじめに人が住み始めたのはBC2000年頃とされている。そしていくつかの遺跡も
作られた。そしてティワナク文化の時代がおわり、インカの時代(15世紀~16世紀)
には島の遺跡は聖域として利用された。島にはインカの時代の遺跡が約180はある。
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植民地時代には島は北部がチャリャ(Calla)、南部がユマーニ(Yumani)という
2つのアシエンダ(大農園)にわかられていた。
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人々はおもに農業、漁業、そして観光業で生計を立てている。農業は段々畑の
テラスで、ジャガイモ、キヌア、とうもろこしをつくっている。とうもろこしの
栽培は他のアルティプラーノでは寒さのため不可能であるが、湖内部のこの島では
昼間に熱を吸収した湖水が、夜間は暖かい蒸気となって島を覆うため温暖なため
農業に適していて、とうもろこしの栽培も可能である。
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