リュクサンブール州にある町。大修道院で有名。
オルヴァルというのは『金の谷』という意味である。その由来は。。。
→1076年頃、この地の領主トスカーナ伯爵夫人マチルダは狩の途中で
オルヴァルに立ち寄った。泉のほとりで休息していているとき、夫人は
うっかり泉の中に指輪を落としてしまった。今は亡き夫ゴドフロワの
形見の指輪であった。必死の捜索するも見つからなかった。悲嘆にくれた夫人は
聖母マリアに一心に祈った。すると一匹のマスが口に指輪を加えて水面に
姿を現した。夫人は思わず「この金の谷に祝福あれ」と叫んだという。
それ以降町のシンボルも指輪を加えたマスになった。
(見所)
・オルヴァル大修道院
最初の修道院は12~13世紀に建設されたがフランス革命時に破壊された。
今のその廃墟も残されている。再建が始まったのは1926年。1931年には
有名なトラピストビールの醸造所が作られた。これは修道院の再建資金を
得るために建てられた。
(見学)
まずは1518年のポーチをくぐると『施しの庭』にである。
ここは昔修道士たちが貧者に施しをしたことから、この名がついた。
そして庭を横に通って進むと、再建された新修道院とその前に広がる
『黙想者の庭』が一望できる場所にでる。
さらに進むとマチルダの泉にでる。その横がシトー会大修道院付属教会の廃墟。
★大修道院の最も有名な院長モンガイヤールや初代ルクセンブルク公
ウェンサスラスなどの墓もあった。3つの窓と「死者の扉」をもつ
バラ窓もきれいな形で残っている。
ムーズ川の両岸に町並みが広がる。
町の東岸にシタデル、市庁舎やノートルダム参事会教会などがあり、
西岸には鉄道駅がある。11世紀初めに築かれた城砦の下にある町。
また楽器サックスが生まれた町としても有名。
ディナンはリエージュ司教国の管轄地であり、13~15世紀にかけて栄え、
そのころ真鍮や銅で手作りしたフライパンやお鍋、食器類や飾り皿などの
ディナンドリーができた。現在は町に2つの工房がある。
(見所)
1050年に崖の上に築かれた城。16世紀にリエージュ皇子司教が再建したが
18世紀フランスによって破壊され、現在の姿は19世紀以来のオランダ支配時代の
ものである。山の高さは100mあり、ロープウェイか16世紀に作られた
石段(408段)で登る。眺望は2キロ川下のクレヴクール城などが見渡せる。
・アドルフ・サックスの家
サクソホンの誕生地で、生家がある通りはアドルフ・サックス通りと
名付けられている。ディナンドリーを売るお店もこの通りにある。
真鍮でつくられたサックスも飾られている。4年に一度秋に、
国際サックス・コンクールが開かれる。
★町の名物
・クック・ド・ディナン
蜂蜜と小麦粉だけでつくった堅焼きのクッキー。15世紀以来の歴史を持ち、
100以上の型がある。
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